まずは事前資料に目を通して気になった部分を抜粋。
【キャラクターを構成する要素に、記号の引用を用いた点】
(中略)
・ネクタイ/ VOCALOID2という歌声合成ソフトウェアには、AIなどは搭載されておらず、いわばオーナーであるユーザーの意のままに歌声をプログラムする事が出来ます。これは主従関係を連想させる事から「拘束・首輪」のような記号が連想されます。これらにより「首に巻きつき、リードにも見え、普段女性が身につけない物」としてネクタイが施されています。
そ、そうだったのかー! Σ(´Д`;)
と、衝撃を受けたところで以下、本公演での佐々木さんの発言を簡単にまとめ。だいたいこういうことを言ってたよ、というまとめであって、必ずしも発言順序や物言いの細部が実際の発言通りではないことに注意して下さい。
なぜ初音ミクは流行ったのか
・初音ミクが登場した当時のニコニコ動画は今ほど大きくなかった
・ちょうどアイマスが流行っていたりと物珍しいものが流行る傾向
・初音ミクで何か作れば再生数が伸びるという風潮
・ミクは「不抜けた声」なので、聴く側としては構えて聴く必要がないので耳が疲れにくかったのではないか。中高生など若い人達はミクのような声を違和感なく聞ける(受け入れられる)らしい。
生々しい売り上げのお話(現時点までの本数)
・ミク 5.2万本
・リンレン 2.5万本
・ルカ 1.3万本
新しい物を出すたびに本数が半分に。
ミクが出たときは「パソコンが歌うって面白そう」と新しもの好きの人がたくさん買ってくれた。
しかし、リン・レン・ルカと進むごとに本職しか買わない傾向が出てきた。
出せば出すほど本数が減ると会社がやばいので対策は検討中。
ミクを作る際、有名なナレーター等を起用しようにも
・(売り上げ的な意味で)結果がわからなすぎる
・卑猥な言葉は拒否するなど制限を付けろ
などと言われて交渉は実らず。
藤田咲が起用されたのは、
・藤田咲が新人だった(編注:多少の無茶がきくということか)
・藤田咲の所属する事務所がアイマスに多数声優を出していた → アイマスがヒットしたことから、事務所が「こういうものは当たれば大きい」と理解してくれた
という理由があったりする。
MEIKOやKAITOの頃は「これは本当にリアルな人間らしい歌声が…」という宣伝だったが、そのソフトでどのような面白いことができるのかという宣伝はしていなかった。
だが、ミクが売れたからと言って宣伝方法がすぐに変わるかというと…?
音声・歌唱合成ソフトは、
「自分たちはこう考えてパッケージしたけど、実際に聴く人はどう思ったのか?」
ということをくみ取ってフィードバックしていかなければすぐにおいて行かれてしまう難しい商品。
初音ミクを生み出すにあたって参考にしたのが、佐々木さんが高校生くらいのときに聴いた「人間から感情を取り除いて楽器っぽくした歌」。具体的には Spiritual Vibes というグループの歌。
今後vocaloidが進化していくときは楽器っぽいものから離れていくだろうが、だからといって「表現力豊かでないといけない」というのは違って、楽器っぽさにもまだ可能性はある。
普通のささやき声をvocaloidにしても普通の声として出力されてしまう。
ささやき声のミク(編注:会場でデモが流れました。おそらくHatsune Miku Append の very small だと思います)を作ったときは許容できるS/N比ギリギリのところでささやき声を録音した。このようにvocaloidの癖を知った上で録音することも重要。
最初はvocaloidに適合する声というのは考えずに商品開発していたが、そしたら「男声は全部KAITOに聞こえる」現象が…
ニコニコ動画や2ちゃんねる、はてなブックマークなどでファンがコミューンを形成し、ファンが公開した物をリスナーが楽しむというような順番を妨げるような商業的展開はマイナスになると考えている。そのスピード感などを自分たちがちゃんと実行できているわけではないが、意識はするべき。
ぐはっ…疲れた… 一応、佐々木さんの次にあった剣持さんの講演もメモしてるけど、今日はもう書く気力がない!
〜追記〜
→剣持さん編もアップしました
